Androidアプリの開発を始めてしばらくすると、アプリの見た目をカスタマイズしたくなってきます。画面の上や下に出ているアレの色とか、変えたくなります。でも名前が分からないと調べるのも大変ですね。今回は、AndroidのシステムUIの名前をまとめます。
画面の一番上、アプリの通知や時計、バッテリーの残量などが表示されている部分は、ステータスバー (Status Bar) といいます。この部分は、アプリ側で色を設定したり、透過させたり、全画面表示が必要な場合は隠したりすることができます。
ステータスバーの下、アプリ名などが表示される部分は、アクションバー (Action Bar)といいます。ただし、アクションバーをそのまま表示しているアプリは少数です。多くのアプリは、ツールバーなどカスタマイズ性の高いUIを表示しています。アクションバーでできること、できないことについてはいずれ書きたいと思います。
画面の一番下、Android10では3つのボタンが並ぶ部分は、ナビゲーションバー (Navigation Bar) といいます。ナビゲーションバーのスタイルは、Android OSの進化に伴って徐々に変化してきました。上の画像はAndroid 10のものです。ナビゲーションバーも色を変更したり、透過させたり、隠したりできます。ただし、ナビゲーションボタンの色を変更できるのはAPI Level 27 (Android 8.1)以降です。
Android10では、ナビゲーションバーには3つのボタンがあります。三角のボタンは「戻る(Back)」ボタン、丸のボタンは「ホーム(Home)」ボタン、四角のボタンは「最近(App Overview)」ボタンといいます。「最近」という呼び名はしっくりきませんが、Android公式でそう呼ばれています。Webサイトによっては、「アプリ履歴」ボタンなどと呼ばれていたりもするようです。
Android 10以降では、ジェスチャーナビゲーションを選択してナビゲーションバーをボタンなしにすることもできます。その場合は下の図のように、ナビゲーションバー中央に細い線が表示されます。この線に特に名前はついていないようです。ボタンではありません。「ボタンなし」ですから。